格安SIMのことを調べていると必ず出てくる「MVNO」の文字。
格安SIMは何となく理解していますが、MVNOとはいったいなんのことを指すのでしょうか?
今回は格安SIMの関連キーワードとしてよく見かける「MVNO」について調べました。
「MVNO」とは「格安SIM」を提供している事業者のこと
「MVNO」とは「Mobile Virtual Network Operator~仮想移動体通信事業者~」の略称。
大手携帯会社(キャリア)から通信回線を借り、通信サービス料金が安い「格安SIM」や「格安スマホ」を提供している事業者を指す言葉です。
2001年秋ごろ日本に初めて誕生して以来、現在ではたくさんの事業者が様々なサービスを提供しています。
平成27年3月31日付け・総務省の報道資料によると、MVNOサービスの事業者数は175社もあるそう!
参照:総務省の報道資料
令和三年(平成33年)現在、もっとたくさんのMVNOが増え続けているんでしょうね。
今残ってるのは20数社程度と言われていますね
なぜ淘汰されたかというと単純に「競争に負けた」からです。
もともと薄利多売のビジネスなので広まらなければ一巻の終わりという感じなんですねー。
「MVNO」の仕組みとは
かつてのモバイル通信サービスは、自社で移動体通信網設備を完備。
電気通信事業法や電波法に則り、総務省から電波利用免許の交付を受けた移動体通信事業者しか提供できないものでした。
しかしMVNOは基地局などの回線設備を持たず、大手キャリアから回線設備をレンタルしています。
そのためMVNOの利用料金はとってもリーズナブル!
設備やその他維持費などのコストを大幅に削減することで、サービスに還元しているといった仕組みです。
また、MVNOによって独自のサービスや料金設定などが幅広く設定されているのが特徴的。
ユーザーは、自分に合ったぴったりのプランを選ぶことができますよ。
「MVNO」の逆は「MNO」
「MVMO」は格安SIMを提供している事業のことですが、その逆となる大手キャリアは「MNO」と呼ばれています。
「MNO」は「Mobile Network Operator~移動体通信事業者~」の略称。
DoCoMo・au・Softbankなどのことを指しますよ。
ちなみに現在使っている大手キャリアのスマホをそのまま格安SIMで使用するとき「同じ回線をレンタルしている格安SIM業者を選ぶほうが相性の良い」と言われています。
格安SIMを検討するときは、ぜひ格安SIM業者が使っている回線にも注目してみてください。
MNOとMVNOは「MVNE」が繋いでいる
MVNOは大手キャリアから回線をレンタルしていますが、直接借りるのは容易ではありません。
そのため、MVMO(格安SIM事業者)とMNO(大手キャリア)の間には「MVNE~Mobile Virtual Network Enabler~」という仮想移動体サービス提供者が中間に入り繋いでくれています。
有名なところでは、OCN・IIJ・So-net・b-mobile・Freebit・InfosphereなどがMVNEとしては大手。
MVNOのサービスが多様化できるのは、間に入ってくれているMVNEのおかげ!
いわゆる「縁の下の力持ち」といった感じですね。
格安SIMを調べると必ず出てくる「MVNO」ってなんのこと?~まとめ~
MVNOと格安SIMっていつもセットで見かけていましたが「MVNO=格安SIM事業者のこと」と分かり、また一つ知識が増えました。
「同じ回線をレンタルしている格安SIM業者を選ぶほうが相性の良い」ということも知れてラッキー!
格安SIMを検討するときは、自分が気になる格安SIM業者の回線にも注目して検討しようと思います。